臨床血液
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臨床研究
当院におけるbendamustine,rituximab併用療法の後方視的検討
寺本 昌弘曽根 岳大高田 耕平小縣 開齋藤 啓太和泉 拓野高野 昂佑長尾 茂輝岡田 陽介田地 規朗河村 俊邦加藤 章一郎前川 隆彰小林 彩香小林 真一佐藤 謙木村 文彦
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2020 年 61 巻 6 号 p. 598-604

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抄録

2011年1月から2018年2月までに再発indolent B-cell lymphomaに対し,当科で施行したrituximab併用bendamustine(BR)療法の治療成績を後方視的に解析した。病型は濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma, FL)42例(67%)が多く,FL症例で治療を完遂した群の無増悪生存期間(progression free survival, PFS)の中央値は未到達であった。また治療開始から5年間のCD4陽性T細胞数を解析したところ,長期にわたり200/µl前後を推移する症例が多かった。BR療法は再発indolent B-cell lymphomaに対し有用な治療であり,特にFLにおいてはBR療法を完遂することがPFSの改善に重要である。また治療後は細胞性免疫不全が顕在化するため,5年程度は感染症の発症に注意するべきかもしれない。

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© 2020 一般社団法人 日本血液学会
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