2023 年 64 巻 4 号 p. 265-270
53歳男性。発熱と眼瞼浮腫が出現し,血小板減少を認め当科紹介となった。免疫性血小板減少症と診断し,prednisolone(PSL)0.5 mg/kg/dayを開始したところ血小板数や発熱は改善し,PSLを終了した。その1ヶ月後,発熱と全身性浮腫が出現し,血小板減少,急速な腎機能の悪化を認め,CT検査では全身に腫大リンパ節,肝腫大,胸腹水貯留を認めた。骨髄生検では細網線維化を認め,頸部リンパ節生検では混合型のCastleman病の診断となった。以上の結果より,TAFRO症候群と診断した。重症度はgrade 5であった。ステロイドパルス,tocilizumabに反応せず,rituximabにより病態の改善を認めた。TAFRO症候群の標準治療は確立していない。二次治療としてtocilizumabの治療効果が不良であった場合,rituximabへの変更が有用な可能性が示唆された。