2023 年 64 巻 7 号 p. 586-595
Pola-BR療法(polatuzumab vedotin,bendamustine,rituximab)は,relapsed/refractory diffuse large B-cell lymphoma(R/R DLBCL)に対して承認されているが,本邦での有効性・安全性の報告は限られている。当院でPola-BR療法を施行したR/R DLBCL 29例(chimeric antigen receptor T-cell[CAR-T]療法/同種移植への橋渡し群:20例,単独治療群:9例)を後方視的に検討した。全奏効率は69.0%(完全奏効27.6%)であった。無増悪生存期間は中央値5.1ヶ月,全生存期間は中央値9.5ヶ月であった。橋渡し群のうち11/19例がCAR-T療法へ,1/1例が同種移植へ至った。4例は白血球アフェレーシス前にbendamustineを含む治療を受けていたが,全例でCAR-T製造に成功した。28例中3例でgrade3以上の非血液毒性を認め,2例で治療を中断した。当院におけるPola-BR療法の奏効率・安全性は概ね既報と同等であり,CAR-T療法や同種移植への影響についてはさらなる検討が望まれる。