臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
症例報告
Inotuzumab ozogamicin再投与が有効であった再発/難治性フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
橋本 博史田村 雄平山田 薫加藤 由里子嶋田 高広藤原 亮介花本 仁
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 64 巻 8 号 p. 746-750

詳細
抄録

症例は72歳,男性。フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)に対してdasatinib(week1:50 mg/日,week2:70 mg/日,week3~:100 mg/日)とprednisolone(PSL)投与を2017年6月から開始した。しかし2018年1月にT315I変異を伴う再発を認めponatinib 30 mg/日へ変更し寛解(CR)となったものの,2018年6月には第二再発となった。CD22陽性を確認した後,inotuzumab ozogamicin(InO)を3サイクル投与しCRとなったが,2021年5月に3回目の再発となった。CD22陽性を維持していたため,再びInOを投与したところ2サイクル目終了時にCRとなった。高齢者の再発/難治性Ph+ALLに対するサルベージ療法としてInOを再投与することで治療効果を認めた症例を経験した。

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top