河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
3次元河道設計ツールを用いた治水・環境の一体的検討の試行~雲出川直轄区間を例として~
周 月霞吉武 央気東海林 太郎森下 祐小河 健一郎堀江 隆生関谷 雄大中村 洋平河野 誉仁林田 寿文
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2022 年 28 巻 p. 205-210

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抄録

気候変動における想定最大規模洪水の発生及び環境の単調化を背景に,治水と環境を一体的検討できる3 次元河道設計ツールが益々重要となっている.本検討では,三重県雲出川の直轄区間を対象として,3次元河道設計ツール(iRIC-Nay2DH, EvaTRiP (Pro))を用いて治水・環境の一体的検討を試行し,その有効性の確認・留意点及び課題を抽出することを目的とした.ALB 測量データを用いて構築した水理解析モデル及び河川特徴を反映する環境評価閾値の設定は,治水,環境を一体で予測できることを確認した.また,大河川において3次元ツールを活用するにあたり,地形等の条件設定の留意点,現地調査結果の精度不足や3次元ツールに中長期視点で植生動態を考慮できない等の課題を整理した.

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© 2022 土木学会
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