2022 年 28 巻 p. 235-240
現状の河川管理は当初設計の仕様(当初の形状寸法や材料強度)との差異を目視で確認し,健全度を評価し,必要に応じて補修を行う内容となっているが,河川構造物の劣化(変状)は様々な外力が複雑に作用する中で発生しているため当初設計との差異に着目するだけではなく,本来発揮すべき性能が確保されていることに着目する必要があると考えた.また,BIM/ CIM の導入による,構造物の3D モデルや属性情報等データを用いた効率的な施設管理・運用が期待されている.こうした状況を踏まえ本報は,河川構造物のライフサイクル(新設~供用~撤去)にわたり,一定の性能を満足するような施設管理を行うため①性能劣化シミュレーションにより変状と応答値の関係を把握,②定期的な応答値の実測,③応答値比較(計算値と実測値)による性能評価のプロセスを取り入れた施設管理手法について提案した.