2022 年 28 巻 p. 241-246
河道内植生の繁茂による維持管理が課題となっている四万十川支川の中筋川を対象として, UAVによる地形・植生高の取得,機械学習による樹種判別モデルの構築,平面二次元流況解析による流下能力評価までの一連の作業を簡易に実施できる手法を提案し,流下能力の確保とコスト抑制を両立する効率的な維持管理手法を検討した.その結果,従来の5年に1回の伐採手法では伐採から2年後に整備計画流量を流下できない区間が確認され,2年サイクルの植生伐採の実施が有効であることがわかった.また,整備計画流量を常時流下できるように維持するための5年間あたりのコストが従来の1.33倍となることを示し,同じコストの場合にはボトルネック区間を中心に2年サイクルで伐採する方が流下能力の低下抑制には効果的であることを示した.