河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
導流工を適用した橋脚の局所洗掘の対策工に関する実験的検討
大本 照憲張 浩濵砂 翔
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2023 年 29 巻 p. 109-114

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抄録

橋脚の局所洗掘に関する対策工としては,河床洗掘の防御のための保護工または強い下降流を伴う馬蹄形渦の制御が挙げられる.日本では局所洗掘の対策工として前者を採用する場合が多く,橋脚周りに礫を用いた透過型の捨石工やコンクリートブロックを用いた不透過型保護工を適用した研究事例がある.後者には,橋脚の形状を流線形に改善した事例や橋脚の上流にベーンや杭を設置した事例があるが,系統的条件では検討されておらず不明な点が多い.本研究では,環境負荷の小さい後者に着目し橋脚の直上流に導流工を設置して橋脚周りの馬蹄形渦および橋脚前面の下降流を抑制して橋脚の洗掘を低減させることを目的とした.実験結果から無対策に較べて導流工を設置した場合橋脚周りの最大洗掘深が約50%,洗掘孔の体積は約20%にまで抑制され,橋脚と導流工先端部の局所洗掘は,橋脚径の約4倍以上の流軸方向の長さであれば独立した形態をしめすことが明らかにされた.

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© 2023 土木学会
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