2023 年 29 巻 p. 115-120
洪水発生時において,橋梁橋脚が洗掘を受けて沈下する被災事例が増加している.本報告では,2019年以降に発生した6件の沈下被災事例について,航空写真や現地調査等を通じて被災要因の推定を行った.被災要因の推定の結果,調査した6件中4件が砂利区間における河道の二極化が被災の一因であると考えられ,これまで発生してきた砂利採取に伴う河床低下に起因する沈下,大洪水時の水位上昇に伴う取付盛土流出,橋脚・橋台の被災とは異なる被災形態として近年件数が増加していることが分かった.併せて,被害の防止・軽減に向けて今後必要となる事項について考察を行った.