2023 年 29 巻 p. 49-54
モウソウチク林を対象に,河道内植生管理の基礎情報である稈密度(立竹位置)と体積を推定するため,航空レーザ計測データの解析手法の構築を試みた.稈密度を計算する上で前提になる樹頂点抽出に関しては,その精度を意味するF値は最大で0.60,また,稈密度については,推定値と実測値の比は1.01倍になるなど既往研究と比較して高い精度が確認された.竹林の体積は,実測値と比べて1.68~1.70倍ほど過大に推定されたが,これは,数値表層モデルから求まる稈長の過大な推定が主因であることがわかった.一般には,植物の本数を精度よく推定するために樹頂点抽出手法の開発に焦点があてられるが,モウソウチクの体積を求める上では,稈長を精度よく捉えることの相対的な重要性が示唆された.