2024 年 30 巻 p. 1-4
本研究では,淀川大堰の階段式魚道にCCDカメラを設置することで,アユの魚道通過時間及び魚道進入時の状況についての検討を行った.その結果,魚道通過時間は最小値が20分,最大値が1,430分で,200~ 400分・800~900分・1,400~1,500分の場合が多く確認された.また,相関関係は見られないものの,遡上数が大きいほど魚道進入時間は短いことが確認された.魚道通過時間と併せて算出した魚道進入時の個体数と堰諸量・塩分・水温の間にも相関関係は見られなかったが,総放流量がおよそ200 m3/sよりも小さい時・塩分が0~7 psuの時に遡上数が大きいことが確認された.今後,アユの遡上期を通じた調査や魚道プールサイズによる遡上行動の違いを把握する必要がある.