2024 年 30 巻 p. 197-202
近年,集中豪雨の増加に伴い堤防決壊による洪水被害が多数発生しており,堤防決壊時の被害予測および被害軽減技術の確立が求められている.そのため,越水時の堤防決壊に関する研究が様々な手法で進められているが,土質材料の違いが破堤口の拡幅現象に与える影響は十分に明らかになっていない.そこで,本研究では堤体と基盤の土質材料を変えて水理模型実験を行い,それぞれの土質材料における破堤口の拡幅過程を明らかにした.砂礫堤防の実験と比較したところ,粘性土堤防は越水から破堤口の拡幅開始までの時間は長くなるが,破堤口の拡幅速度は大きくなる結果を得た.