2024 年 30 巻 p. 209-214
河川堤防(土堤)の維持管理段階で発見される変状には様々なものがあり,決壊に繋がりやすいものとそうでないものがある.決壊に繋がりやすく,堤防の弱部を表すような変状に対して,強化復旧を検討することにより,効率的に安全性の向上,不確実性の低減が可能になると考えられる.
そこで本報告では,河川堤防で見つかった変状が,浸透に対する決壊に繋がりやすいかどうか(浸透に対する弱部かどうか)を分別するために有用なFT図やET図の作成方法を提案した.具体には,FT図に,河川堤防の点検の12変状種別をできる限り取り込むこと,素因及び誘因を論理記号を介して取り込むこと等である.また,ET図は,FT図のうち特定のプロセスに絞り込むことで容易に作成でき,点検で見つかった変状の分別に対して実用性が高いことを示した.