2024 年 30 巻 p. 263-268
大河津分水路では,流下能力の不足する河口部の拡幅と第二床固の改築が進められている.これらの工事が実施される河口部では河床に軟岩が露出しており,現況の第二床固下流では軟岩河床の侵食により,河床が著しく低下し,各種の対策が繰り替えされてきた経緯がある.著者らは,これまでの検討から第二床固下流区間の軟岩河床は,7m/s以下の底面流速では著しい侵食は生じないことを知見として得ている.この知見と非静水圧準三次元解析に基づいて,令和6年から令和10年までの新第二床固の段階施工計画の改善について検討が進められている.本論文は,その検討過程の詳細を提示することにより,河川横断構造物の設計及び段階施工計画の検討に対する数値解析技術の有効性を示す.