2024 年 30 巻 p. 275-280
本研究では,植生の侵入・成長・流失を簡易に考慮した平面二次元河床変動モデル(以降,既往モデル)から,成長関数の導入及び複数種の植生消長条件を考慮可能なモデル(以降,改良モデル)へと改良を行った.モデル改良の結果,植生種の判定区分精度が大きく向上し,植生抵抗が適切に表現されたことで,洪水時の水位の再現性が10cm程度向上した.流下能力の維持・向上を目的とした河道管理に対しては,植生消長を正しく考慮したモデルが有用であり,改良モデルは,数年程度の計算に対して,複数種の植生を簡易に実用的な範囲で植生消長を考慮した計算を行うことができる.