2024 年 30 巻 p. 341-346
気候変動の影響を受けた集中豪雨等による河川合流部における土砂・洪水氾濫の頻発化が懸念されており,これらに対する集中的な対策工の整備が求められている.本稿では,既往資料や現地調査結果に基づいてそ の被災メカニズムを考察するとともに,下流本川の水位変動に着眼した合流部上流の支川における土砂堆積に関する基礎的な実験を行った.なお,被災時の降雨や下流本川水位状況等により,顕著な集中豪雨に伴う土砂生産と下流本川の水位上昇に伴う背水による影響が示唆された.また,着眼した本川の水位変動による支川への影響を検証するために実施した河川合流部に関する水路実験結果によると,本川水位上昇に伴って一般的に貯水池の湛水部で見られる堆砂デルタが支川の合流部直上流で確認された.