2024 年 30 巻 p. 353-356
河川の数値解析は,河道管理・計画・設計のための根幹技術の一つであり,これまでの河川技術に関す るシンポジウムで幾度も取り上げられているテーマである.しかし,近年,既往最大規模を超える激甚な水害が多数発生しており,気候変動の進行を鑑みれば,さらなる未経験事象の予測と対策立案が求められ,以前にも増して数値解析技術が重要となっている.本報告では2023年度の河川技術に関するシンポジウムでの議論を踏まえ,河川の数値解析技術の現状を把握し,河道管理・計画・設計において必要な数値解析技術,課題と方向性についてとりまとめたものである.主な結論として,河川の流れに関する三次元解析の積極的な活用の必要性,高度な解析技術の現場への適用のための基本的な評価項目(案)等を示した.