2024 年 30 巻 p. 387-392
予測降雨データを想定した5kmメッシュを細分化し,多様な降雨の時空間分布を設定し,計画規模相当から超過降雨規模までの降雨における時空間分布と浸水特性の関係性を河川と下水道を一体で解析する内外水同時解析で分析した.予測降雨データを想定した5km×5kmメッシュ内を1kmと250mメッシュに細分し,メッシュ内で不規則に降雨が生じる分布,中央集中分布等の多様な降雨外力を設定した.そして,計画規模相当から超過降雨規模までの降雨外力に対して時間解像度と多様な降雨分布を適用し,内外水同時解析により浸水域を算出した.降雨の空間分布による浸水被害の変化は,一様に降雨を与えた条件に対して降雨分布を考慮することで約0.8倍~1.2倍程度の幅を持つことが明らかとなった.降雨波形の時間解像度による浸水被害の変化は,1時間雨量に比べて10分雨量では浸水面積が約2倍程度に増加しており,10分雨量の最大強度や時間的集中度が浸水域に影響することが明らかとなった.