河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
動的モード分解を用いた超高速氾濫解析手法の提案
小山 直紀山田 朋人山田 正
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2024 年 30 巻 p. 459-464

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抄録

これまで様々な氾濫解析手法が提案されてきたが,5mや10m格子といった精緻な標高データを用いた実用化に資するリアルタイムでの氾濫計算手法は確立されていない.本研究では,動的モード分解(DMD)という方程式を用いないデータ駆動型の氾濫解析手法を提案し,2015年に起きた鬼怒川洪水を例として,その再現性及び有用性について検討した.その結果,氾濫域を再現するためには上位約10%程度のモードを用いれば精度の高い再現が可能であることを示した.また,氾濫解析に要する計算時間は,10m格子の標高データの場合,氾濫時間24時間を約1分という超高速での計算が可能であることを示した.以上を踏まえて,DMDによるデータ同化手法についての展望を示し,DMDを用いたリアルタイム氾濫解析手法の実現性について考察した.

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© 2024 土木学会
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