2024 年 30 巻 p. 561-566
本研究では,水防活動や氾濫予測のために必要となる破堤・越水地点(氾濫発生地点)を特定するための手法の構築及びその精度について検討した.はじめに,氾濫発生地点を特定するための情報源として浸水センサに着目し,t-distributed Stochastic Neighbor Embedding(t-sne)による特徴分析を用いることで,浸水センサの反応順序に氾濫発生地点を特定するための情報が含まれ得ることを確認した.さらに,理想的な浸水センサの配置条件下において,Random Forest等の機械学習を用いた氾濫発生地点の特定手法を構築し,その精度について検討した.その結果,氾濫発生地点が1地点の場合,400m程度の誤差を許容する条件において60%~70%程度の精度で特定できることを確認した.さらに,2地点から同時に氾濫した場合も,概ね50%の精度で概ねの氾濫発生地点を特定できることを確認した.