2024 年 30 巻 p. 83-88
数値解析技術の進展により,平面二次元解析,あるいは準三次元や三次元解析といったより高度な手法が,河道計画や河道設計の一部に適用され始めている.河川事業における様々な意思決定の場面において,平面二次元解析あるいは更に高度なモデルを有力なツールとして積極的に活用するには,解析手法の使途,照査方法,一定の精度を確保するための条件設定の考え方について,整理しておく必要がある.本稿では,適用事例が多い平面二次元解析モデルを対象に,モデルの性能についてレビューを行い,パラメータや条件設定の留意点を示す.また,直轄事業における平面二次元解析モデルの活用の実態を分析し,河道計画,河道設計の判断材料を提供するためのモデルの使途や適用方法の標準化を目指す上での論点を整理した.