河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
中小蛇行河川における氾濫戻り流れが対岸の河道内流況に与える影響に関する基礎的研究
飯村 耕介高橋 瑞貴寺崎 裕人池田 裕一
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2024 年 30 巻 p. 89-94

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抄録

令和元年東日本台風により栃木県内の中小河川では13河川27か所において決壊が発生し,特に蛇行の大きな河川では決壊により氾濫した流れが堤内地から河道側に戻る地点やその対岸の堤防で連鎖的に決壊が生じているような様子も確認された.このように戻り流れが生じる地点の対岸流況に対して開口部幅や蛇行河道幅が与える影響を明らかにするために模型実験および数値解析を実施した.下流側開口部幅が狭いほど,開口部から早い流速で蛇行河道へと戻る流れが生じ,大きく曲がりながら開口部側に流れが向かうものの,対岸側にも流速の速い領域が広がること,また蛇行河道が狭いほど氾濫原へと流れる流量が増し,その流れが開口部へと集中し,開口部の対岸側に広く高流速域が形成される様子が確認できた.一方で,蛇行河道内では流量が低下するが,水深が大きくなり,河道内流速は小さくなった.

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