河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
蛇行河川における氾濫戻り流れの流量が河道内流況に与える影響に関する基礎的実験
飯村 耕介友野 直樹池田 裕一
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 31 巻 p. 127-132

詳細
抄録

令和元年東日本台風により栃木県の中小河川の多くで決壊や氾濫が生じ,県管理河川の13河川27か所において決壊が発生し,32河川40か所で溢水・越水が発生している.蛇行の大きな中小河川においては,決壊により氾濫した流れが堤内地から河道側に戻る地点やその対岸の堤防で連鎖的な決壊が確認されており,流下した氾濫流が河道に戻る流れに着目し,氾濫原からの戻り流れの流量に応じて合流後の河道内流況にどのような影響を与えるか水理実験により明らかにした.氾濫原流量が増加し,全流量に対する氾濫原流量の割合が4割を超えると,氾濫原からの戻り流れの方向が対岸側を向くようになり,戻り流れの流速が大きくなり,その影響が対岸側にもおよぶことを確認した.また高流速域においては水面勾配も大きく,流速の鉛直方向の変化では,特に水面付近に高速流が見られることが分かった.

著者関連情報
© 2025 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top