2025 年 31 巻 p. 433-438
全国一級水系において流域治水プロジェクトが策定され,集水域・河川域・氾濫域における対策が網羅的には整理されている.しかしながら,複数の市町村,多数の県管理河川を含む形で既存施策を一纏めにした計画から,流域のどこでだれが何に取り組むことが効果的なのかを読み解くことは難しく,地域の自発的な取り組みやさらなる施策の導入につなげることが難しい.岐阜県では,県土を主要五流域に分けたマスタープラン(新五流総)の改訂に合わせ,県と大学が共同研究する形で,県管理河川ごとの集水域・氾濫域特性を分析し,各地域において有効な流域治水施策を抽出し,地域とのコミュニケーションを経て,これを新五流総改訂版に導入した.この一連の取り組みの経過について報告する.