2025 年 31 巻 p. 469-474
本研究では,降雨流出氾濫(RRI)モデルと非構造格子二次元不定流(UNST-2D)モデルを結合し,連成計算が可能な解析法を開発した.RRIモデルをベースに任意領域でUNST-2Dの分担範囲を選択し,RRIモデルで計算された流量フラックスをUNST-2Dモデルの外縁に境界条件として与え,UNST-2Dモデルで計算された水深を重複領域上にあるRRIモデルの各メッシュに水位として逐次返すことで,両モデルの計算結果を整合させながら連成計算を進めることとした.試算のため,九頭竜川流域において氾濫域全体を UNST-2Dの分担範囲とするように本手法を適用したところ,ベースとなるRRIモデル(パラメタは全て標準値)の水位を逐次更新しながらUNST-2Dが動作し,2023年7月12日~14日豪雨他の近年の豪雨時における計画基準点の流量・水位変化をともに高精度で再現することができた.