2025 年 31 巻 p. 517-522
近年頻発する洪水被害を軽減するためには,外水氾濫及び内水氾濫による浸水をより迅速,且つ正確にリアルタイムで情報を収集し,避難行動に活かす必要がある.国土交通省は2022年より「ワンコイン浸水センサ実証実験」を開始しており,3000台を超える浸水センサを全国に設置した.設置したセンサの運用を持続的に維持するためには,より安価で高性能なセンサの開発と維持管理に関わる労力と費用の削減が重要になる.そこで本論文では,これまでの実証実験の現状を整理するとともに,当該実験で使用されている各社の浸水センサの特徴を分析するための実験を行った.さらに,浸水センサの維持管理上の課題を解決できる「自動販売機搭載型浸水センサ」を開発し,今後の浸水センサの技術開発及び維持管理上の展望について提案した.