2025 年 31 巻 p. 583-588
本研究では,洪水時に得られる時系列の河川監視カメラ画像と対応する観測水位を組み合わせた水位履 歴を可視化する画像生成手法を提案した.水位履歴画像は,対象洪水のカメラ画像と水位データを収集し,カメラ画像を4倍程度に高解像度化した水域マスク画像から水域境界の座標と観測水位を組み合わせて,複数の水位線を内挿補完して作成する.また,得られた水位履歴画像とリアルタイムで得られる河川監視カメラ画像とを重ね合わせて水位推定手法を構築し,本手法の性能評価を行った.千葉県の3河川に対して観測・推定水位のハイドログラフおよび散布図を示した.カメラ画像に水位標や構造物が無い場合でも,水位履歴画像と水位座標から得られた水位の中央値を用いることで精度が向上することを示した.夜間および水滴の影響により適切な水域が得られないことが課題となった.