抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言で行動制限を受けた大学生が、その間どのようにメディアと対峙したかを明らかにするために行った実態調査から、今後の防災・減災教育に必要なメディアリテラシーについて検討した。その結果、「メディアに対して受け身ではなく、自ら情報を取得し吟味できる能動性」、「あらゆるメディアを満遍なく駆使し、的確な情報の比較・取捨選択ができる相対性」、「緊急事態下においても、メディアとの適切なソーシャルディスタンスを守り、冷静に自己管理できる客観性」という3 要素を見出した。