抄録
本研究の目的は,大学トップレベルの女子卓球部の体力測定データから,大学女子卓球選手における体力要素の指標を示すこと,競技力にかかわる測定項目を明らかにすること,体力要素向上の一要因と考えられるトレーニングプログラムの一例を示すことであった.示されたデータから,競技力(レギュラーと非レギュラー)との関連性より,立ち幅跳びと20m 走が有効な測定項目であることが明らかとなった.またこれらの測定項目に関連する体力要素向上には,下肢の一般的なレジスタンストレーニングに加え,プライオメトリックスやダンベルを使用したウエイトリフティングエクササイズを用いて,年間を通したトレーニングプログラムを実施することが有効である可能性が示唆された.