日本放射線看護学会誌
Online ISSN : 2433-5649
Print ISSN : 2187-6460
原著論文
重粒子線治療を受ける患者の急性放射線障害とQOLについて――前立腺がんの場合――
堤 弥生 西沢 義子野戸 結花小倉 能理子山辺 英彰細川 洋一郎根里 明子丸山 恭子明石 真言
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2014 年 2 巻 1 号 p. 19-28

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抄録

目的:前立腺がん患者の重粒子線治療による急性放射線障害の症状発現時期や程度、QOLの実態とその影響要因等について明らかにする。方法:対象は重粒子線治療を行っている前立腺がん患者42名。症状およびQOLは質問紙調査法、治療方法などはカルテ調査を実施。データは、unpaired t-test、Pearsonの相関分析、反復測定分散分析を行い、多重比較はScheffe法を用いた。結果:出現率の高い症状は頻尿76%、排尿困難60%、全身倦怠感31%、皮膚炎21%、掻痒感19%で、症状の程度はほとんどがGrade1であった。照射期間中の症状スコアと終了4~6週後のQOL得点はPF、GH、RE、MHにおいて軽度から中程度の負の相関を認めた。ホルモン療法有無別では、有群のGH、MHでは終了4~6週後で弱い負の相関を認めた。無群のPFでは終了4~6週後で強い負の相関を認めた。結語:重粒子線治療中の頻尿・排尿困難は一般放射線治療と同様に出現し、照射5回目以降に増強していた。ホルモン療法の有無に関係なく、照射による身体症状が出現するとQOLが低下する傾向にあった。

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© 2014 日本放射線看護学会
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