本研究の目的は、地域・公衆衛生領域における放射線看護に関する文献検討を行い、現状と課題を明らかにすることである。キーワードを用い、医中誌とそれ以外の文献から224件収集した。それらの文献から、全文献224件を東日本大震災による原子力発電所事故の前後で区分すると、後では原子力発電所や放射線に関する内容が飛躍的に増加しており、また、原著論文では保健師・助産師が調査対象者となり、原子力発電所事故による住民の放射線に対する不安への対応が求められていることがわかった。原子力発電所事故を機に、放射線看護は医療の現場だけでなく地域・公衆衛生領域に拡大し、看護職者は、放射線に関する住民の健康問題に対峙するためにも、放射線の正しい知識を身につけ、社会に普及していく必要がある。