老年社会科学
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地域包括支援センターにおける地域高齢者の栄養状態の改善への取り組みの実態と今後の課題
大塚 理加菊地 和則野中 久美子新開 省二三浦 久幸
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2014 年 35 巻 4 号 p. 447-453

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抄録

 地域包括支援センター(地域包括)における地域高齢者の低栄養への対応は必ずしも明確になっていない.そこで本研究では,地域の高齢者の低栄養への取り組みの実態を把握するために,2010年4月1日現在,東京都内の全地域包括359か所を対象に,調査票を用いた自記式の郵送調査を行った.分析対象は155票(43.2%)であった.摂食不良高齢者の把握は,民生委員や近隣住民等,地域との連携によってなされていた.摂食状況について見た目のやせ等の観察のみで判断する群(A群)と,それらに加えて医療的な検査や測定結果で判断する群(B群)では,B群はA群に比べて低栄養予防の業務評価が高く,介護サービス利用や医療機関の紹介等による低栄養への対応をしていることが多かった.これらのことから,地域包括の地域高齢者の栄養状態の改善への取り組みには,地域とのネットワークと多職種連携,とくに医療機関との連携が重要であることが示唆された.

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© 2014 日本老年社会科学会
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