老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
Print ISSN : 0388-2446
資料論文
地域高齢者の閉じこもり解消に対する外出行動変容ステージの分類
―― 外出に対する自己効力感との関連から ――
山崎 幸子藺牟田 洋美野村 忍安村 誠司
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 35 巻 4 号 p. 438-446

詳細
抄録

 本研究では,高齢者の閉じこもり解消に対する変化のステージモデル(Transtheoretical Model;TTM)の適用に向け,外出に対する行動変容ステージを分類するための評価指標を自己効力感との関連から検討した.調査対象は2地区設定し,A地区は都内A区8,000人,福島県B地区1,370人の70歳以上の地域高齢者を対象とし,郵送法による調査を実施した.分析は,各地区における行動変容ステージの分布,および行動変容ステージと外出に対する自己効力感との関連について検討した.その結果,A地区では,前熟考期51人(2.5%),熟考期34人(1.7%),準備期46人(2.2%),実行期22人(1.1%),維持期1,905人(92.6%)であった.B地区では,前熟考期37人(4.3%),熟考期3人(0.3%),準備期14人(1.6%),実行期14人(1.6%),維持期799人(92.2%)であった.行動変容ステージと外出の自己効力感の関連では,両地区においても行動変容ステージが進んだ段階にある人ほど,外出に対する自信が高く,行動変容ステージの分類における一定の妥当性を確認した.

著者関連情報
© 2014 日本老年社会科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top