2020 年 2 巻 p. 17-23
小学生向けプログラミング・ワークショップにおいて,女子児童を対象として実施された調査を報告する.本研究では,ワークショップに参加した女子児童の活動の観察と半構造化インタビューによって,定性的なデータを得た.その結果,本事例の女子児童では,プログラミング学習に対する興味関心はインタラクティブな反応制御よりも,イラストの描画や動画制作に向けられていたことが示唆された.また,児童がプログラミングを学習する過程において生じたつまずきとして,時間制御や細かな順次処理の困難さを指摘した.