1974 年 13 巻 1 号 p. 1-6
近年,爆発圧着や爆発成形など,各種の工業生産に爆薬のエネルギを利用することが多くなされるようになった.反面,爆薬は爆発によって大音響を発するし,地面に伝わる振動,水中あるいは空気中を伝わる衝撃波も大きなエネルギを有しているので,爆薬を利用する際には振動・騒音および構造物の耐爆安全性の問題に対して慎重な対策が講じられねばならない.爆薬を利用するのに爆発圧着などのように爆薬を直接試料に密着させる直接法と爆発成形のように爆発エネルギをいったん媒体の圧力エネルギ,運動エネルギに変換させてこれを試料に作用させる間接法がある.本稿ではこれらの各種の場合に関して,具体的に筆者らが直面した問題を引き合に出しながら,装置の安全性,爆薬の安全性の問題を取上げ,それらに対する解決についての対策を論ずることとする.