1974 年 13 巻 2 号 p. 65-72
我々の生産活動は道具や機械と組むことが多く,マンマシンシステムの形で行なわれる,したがって,作業の安全性はマンマシンシステムとしての安全性を検討しなければならない.それには人間の特性と機械の特性を定量化し,数式化することによって合理的な検討がなされるが,人間の行動を定量化し数式化することはむずかしい.いっぽう,個々の人間を比べると事故多発者と無事故者とがいる.両者の差は行動を支配する神経支配の作動パターンに起因するものと考え,人間の適応行動発現のメカニズムを生理的,情報処理的にみて,神経支配のモデルを作り制御能力を比較したところ神経支配の特性値により応答のパターンを区別できることがわかった.これより各人の職業適性や作業に対する安全性の判定などもできるので,人間の制御特性値と適応能力や安全性について述べる.