イソブチレン-酸素系の爆発隈界を滅圧下において注入法で決定した. 温度510℃付近で,イソブチレンの組成40,50vol%の等組成爆発限界曲線に変曲点が存在すること,およびイソブチレンの組成20vol%以下,608℃以上の温度の条件下で,爆発半島が存在することを見出した. この爆発反応が熱爆発であり,反応次数を2と仮定して,見かけの活性化エネルギを求めた.その結果イソブチレンの組成20~50vol%の場合,高温領域では28~33kca1/mole,低温領域では13~22kcal/moleであった. 高温領域と低温領域では,誘導期聞と温度,爆発温度と圧力の関係より求めた活性化エネルギが異なるのは反応機構の差異に基づくと推定される.