1975 年 14 巻 2 号 p. 76-79
締め付けカを受けた18-8ステンレス鋼製ボルトを35%MgCl2溶液中に浸漬し,その機械的強度が腐食時間とともにどのように劣化していくかということが調べられている.腐食液に浸漬後のボルトの引張り強さは,腐食時間にほぼ比例して減少する.また,その滅少の速度は締め付けによってボルトに負荷された引張り応力が増すほど大きくなる傾向にある.さらに,引張り試験を受けたボルトの破面の形態観察がなされ,腐食時聞の増加に伴う破面形態の変化が,機械的強度の劣化過程とほぼ対応していた事実が報告されている.