1976 年 15 巻 1 号 p. 24-28
フランスの安全体系は1966年のフェザン石油の大火災を機に確立した.この大事故は関係者に対して,従来の規則,法律,機関等の集まりだけでは大火災,地震,洪水,石油流出等の未曽有の災害発生に対して適切な組織活動がとれないということを教えた.そこで政府・民間の代表者が研究した結果このような事態において各組織体が連絡を保ちつつ有効に活動しうる総合的なプランORSECを作成した.、また1右油化学ヱ業内部の安全に対してン零特別の技術規則が定められた.この規則は諸外国政府規則の中で最も統一性,具体性に富むものである.各企業は対外的にはORSEC,対内的にはこの技術規則を目標にして自社独自の安全システムを作れば良いのである.