安全工学
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高度さらし粉の火災および爆発危険性
上原 陽一
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1977 年 16 巻 2 号 p. 94-100

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抄録

次亜塩素酸カルシウム70%を含む高度さらし粉の火災および爆発に関する基本的な性質を知るために,熱的特性,発火温度,衝撃および摩擦感度,起爆性などについて測定を行った. 高度さらし粉は約180℃で酸素を放出しながら分解し,発熱するので,有機物などの可燃性物質との混合物は,この温度に達すると発火し.いったん着火すると火炎は急速に伝ぱし,火災を拡大する.衝撃, 摩擦に対してはそれほど鋭敏ではなく,雷管起爆試験によっても,この物質だけでは起爆しないが,有機物と混合すると感度は上昇し,黒色火薬級の威力を示す.高度さらし粉の危険性として,一般に発火のしやすさと火災拡大の速さが重要である.

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© 1977 特定非営利活動法人 安全工学会
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