大阪大学工学部
1980 年 19 巻 1 号 p. 2-8
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大災害,小災害,事故,故障,保全修理などの確率の絶対値および確率比は,成熟糸では十数年にわたり一定であり,未成熟系でも年ごとの変化はあまり大きくない.MTBAと傷死比を特性値に使って以上の統計的事実をいくつかの系で例示した.個々のボイラーなり船なりも災害や事故の確率をもち,これには個体差も時間的ゆらぎもあるが,その集合体の全体としての確率に上記のような法則があらわれるのである.安全法規も他の工学的法則と同様に,現実に適用するときには評価する立場の問題を離れ得ぬことも指摘した.
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