京都大学工学部
1981 年 20 巻 1 号 p. 16-22
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使用済核燃料輸送容器の破損による冷却水喪失時の温度分布を,1次元モデルを用いて算出した.その結果,冷却水完全喪失時にはキャスク中心部は,核分裂生成物の崩壊熱だけで1000℃を越える温度となることがわかった.この温度はきわめて危険である.セシウムは気化し,放射性ガスとなって環境中に流出するであろう.また燃料被覆管は水・金属反応を起こし,大量の熱と水素を発生するため,キャスク中心部の燃料棒は崩壊・容融することとなろう.
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