1982 年 21 巻 4 号 p. 226-231
ガスの地中拡散による爆尭火災の際,直前まで臭がしない場合が多く間題となっている.これはガスの付臭剤と燃料ガスの,土壌との相互作用の大きさが異なるためと考えられる.本報告では,プロパンガスとその付臭剤の土壌吸箔能の違いを,事例および実験結果を基に一考察を試みたので報告する.実験結果によると関東ローム層の付臭剤に対する吸着能はかなり大きく婁土中の含水率が低くなると付臭剤の吸着量が多くなることが判明した.また付臭剤の違いによる吸藩能の違いも大きいことが明らかとなった.したがって今後は土壌透過性の大きい付臭剤の開発を進めるとともにプロパンガスの配管は土中埋設はできるだけ避け,地上配管とする必要がある.またガスの滞留しやすい床下ピットなどを構築する場合は,換気装置を設置する一方,機器によるガス漏れの早期検出等の対策を講ずる必要があるものと考える.