1982 年 21 巻 5 号 p. 299-304
危険物の輸送蒔,貯蔵時,あるいは取扱い中に発生する可能性のある緊急事態(漏洩,火災,人体への暴露等)に対してどのような処置をとるべきか指針を与える応急処置システムが各国のさまざまな機関に より作られている,ここでは,特に,USCGによるCHRIS,EPAによるOHM-TADS,CMAによる CHEMTRECなどを完成したシステムの代表例として挙げる.わが国では,現在のところこの種のもの は存在しないが,東京消防庁,厚生省,国鉄などがそれぞれの立場から各種のハンドブックを編んでいるので,それらもあわせて紹介した.これらをわが国でも将来できるであろうより完全な応急処置指針のた めの資料としたい.