1984 年 23 巻 4 号 p. 208-214
二次衝撃波の圧力が分離して観測されるような条件で,フィルムデトネーションを伝播させ,圧力測定を行なった.その際,現象と圧力波との同定を確実にするために,段違いスリットによる流しシュリーレン写真による観測も同時に行なった・ 二次衝撃波は燃焼領域中を伝播する間は若干強化され,燃焼波面付近で最高圧を示す.その後減衰し,先頭衝撃波程度の圧力となって,先頭衝撃波と干渉する.二次衝撃波のこのような強化減衰過程は,管断面上下方向でも繰り返される. また,二次衝撃波は通常の場合でも,先頭衝撃波の2~3倍程度の圧力を示すことがあり,特別な場合には6倍以上の圧力にもなりうる,ごのような特別に高い圧力を示す現象は,燃焼波面を同伴する二次衝 撃波であろうと推察される.