安全工学
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アンモニア-空気系の着火・燃焼性に関する実験的研究
飯塚義明,泉峰雄
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1986 年 25 巻 3 号 p. 132-137

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抄録

アンモニアー空気の着火性を拡散混合系及び予混合系でバーナ法により研究した、着火試験には2種類の電気火花を用い,アンモニアを着火させるための条件(アンモニア流速・点火位置・点火条件)について検討L.た.放電時間0.1~1mSの矩形波火花は,コンデンサからの直接放電火花(時間約1μs)よりも着火能力が優れていた.ノズルパーナ上の拡散混合気は時間0.1msの後者放電により30mJのエネルギで着火した.しかし,バーナ上の火炎は文献で知られていると同様に室温下では不安定であった。 内径70mmのガラス管中での予混合気の発火エネルギを測定した.その結果はバーナ法の着火結果とはよく一一致した、また,最小発火エネルギは放電時聞が100μsの時75mJ,約1μsでは105mJであっ た,半導体原料用の高純度アンモニアの発火エネルギは通常の市販品と変わらなかった.

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© 1986 特定非営利活動法人 安全工学会
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