ベソゼンの水素化反応に・おける副反応の主要段階であると考えられるシクロヘキサンからルヘキサンヘの水素化反応の機構を圧力25atm,温度230~310℃の条件で検討した.ルヘキサンはベンゼンの水素化反応により生成したシクロヘキサソがさらに水素化されることによって生成し,その機構はベンゼンからシクロヘキサンヘの水素化反応と同様な機構で表すことができることがわかった,また,水素とシクロヘキサンの吸着平衡定数は温度域が異なるにもかかわらず主反応と同一の温度依存式で表すことがでぎた,この結果を用いて,ベンゼンの水素化反応におげる異常反応を説明しようと試みたが,そのためにはこれだけでは十分でなく,さらにその先の反応も考慮する必要のあることが示唆された.