安全工学
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容量放電による炭じん雲の着火現象に関する一考察
榎本 兵治盧 鑑章駒井 武石浜 渉
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1990 年 29 巻 3 号 p. 162-167

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抄録

定電圧・定電流放電発生装置を着火源としたときの炭じん雲の着火現象について,放電電極問での着火現象による発光を赤外域の光電子増倍管により観測し,その結果を基に着火現象について考察し,以 下のように推論した. 放電開始により電極問の気体と粒子の温度は上昇を開始し,その途中で燃焼・発熱が開始する,そして火炎核が形成され,固定炭素を主体とした燃焼が続く,着火・爆発に至る場合は,火炎核からの熱を ・受け,その近傍の粒子が燃焼を開始し,火炎が伝搬する. 放電開始から火炎核が形成され,火炎の伝搬が開始するまでの時間(着火遅れ時問)は数十msであ った.

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© 1990 特定非営利活動法人 安全工学会
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