1991 年 30 巻 2 号 p. 88-94
オーバークリティカルで使用される回転機器はつりあわせを行った後・危険速度通過を試みる.加速中の外乱やノイズの重畳した振動から,つりあわせが完了し危険速度を通過してよいか,不十分で通過、を断念すべきかを見極めることは・熟練者でも困難である,このような状況から,これをオンラインかつリアルタイムで判定する装置の開発が望まれる.そこで,不確定な変動がある場合でも正しい判断が可能なように予測モデル(カルマンフィルタ)を用いた監視システムをパソコン上に構築し,モデルの妥当性の検討とセンサの比較を行い,つぎに他の監視手法と比較した.本監視システムは,危険速度43 rpsのロータ系に対し,約20rpsの時点でつりあいの状態を判定することができ,振動値で判定する手法より優れていた,以上の結果から,予測モデルを用いた本システムは高い監視能力を有することがわ かった.