安全工学
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総説
安全工学における予測の役割 
カルマンフィルタの原理と応用
福田 隆文清水 久二
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1991 年 30 巻 3 号 p. 156-161

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抄録

安全工学の範ちゅうは機器・プラント・環境と広範であるが,そのすべての分野において・実時問にシステムの変化をとらえ,将来を予測し,災害,公害を未然に防ぐことが重要である。そのためには,これらの対象を動的プロセスとしてとらえて観察し,予測モデルを構築し,それに基づいて正常状態からの逸脱をとらえることが有効である,本報では,まず動的プロセスとそのモデル化に関し述べる.つぎに予測モデルとしてカルマンフィルタを取り上げそのアルゴリズム・特徴を,状態の逐次推定法としてベイズの定理を取り上げその原理を述べる.さらに,これらの設備診断での応用,反応槽温度,騒音,環境問題への応用法,治水,化学プラントでの適用例,非線型系などへの拡張について解説する.

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© 1991 特定非営利活動法人 安全工学会
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